ハッピー家族のアナログゲーム万歳

美瑛の丘のおもちゃ屋さんがお届けする。素敵なおもちゃ物語

ラベンスバーガー社 テンポかたつむり

対象年齢 3歳半~

ゲーム時間 約15分

参加人数 2人~6人

店長スター ★★★★☆

 

 

このラベンスバーガーのテンポかたつむりは

40年以上のロングセラーです。

アナログゲームの世界では、生き残りが過酷で

人気が落ちるとすぐに生産中止になるものが非常に多い><

その中でこの長さは本当に素晴らしいといえます。

 

 

どんなゲーム?

このテンポカタツムリは運が100%のゲームです。

最初に自分の色を決め、同じ色の葉の上に乗せて並びます。
後は2つの色目さいころを二つとも振ります。

出た目の色のカタツムリがひとつ前に進みます。

そしてゴールにはカタツムリの大好きなキャベツが待っています。

ところが自分の振ったさいころは自分の色が出るとはかぎりません。

 自分が振ったさいころが相手のカタツムリを進めることもありますし

他の人が自分のカタツムリを進めてくれることもあります。

大人と子どもが同じレベルで勝負でき

小さな子が一位になることもあるのが、テンポかたつむりの良さです。

 

なぜファーストゲームなのか

順番を守ってさいころを振ること

出た目の色のカタツムリが進むこと

ルールがこの2つと非常にシンプル。

 三歳児でも十分に覚えることが出来ます。

でも、この2つのルールを守ることは

三歳児にはなかなか難しいのです。

ゲームを通して良い練習の機会になるでしょう。

そしてお父さんお母さんに勝つことで

日常にはない体験をゲームの中で作る事ができるのです。

これがゲームの楽しさであり

そのためにはちゃんとルールを守る必要があることを知るのです。

 

 

勝つ嬉しさと負ける悔しさ

大人も子どももこれは共通。

勝った時は思い切り喜びを表現したらいいでしょう。

負けたときは泣いたり悔しがるのも大切。

心が動くこと、これがゲームの素晴らしさなのですから。

でも、悔しい人のいる前で大喜びしているのはどうでしょうか

自分が逆の立場なら・・・

そんな「思いやり」の心を持てたのなら

きっと1つ階段を上ったのではないでしょうか。

 

 

自分にはどうすることも出来ないことがある

ゲームではしばしば「さいころ」を使います。

どの目が出るかは選ぶことはできません。

これは三歳児にとって初体験です。

しかも、さいころに完全に従わなくてはならないのです。

さいころの目を無視して自分のコマを進めたくなる(進めてしまう)ことも

ままありますが、それをしてしまったらゲームはめちゃめちゃです。

この王様のようなさいころ。

でも、実はこのさいころが「平等」を作ってくれているのです。

お父さんやお母さん、お兄ちゃんお姉さんが振っても

やっぱりさいころに従わなくてはならないのです。

 

 

まとめ

冒頭に書いた「運100%」

これが最初のゲームには大切で

だれもが平等に勝利する可能性をもっている。

このテンポかたつむりが永年愛されている理由はここにあるかもしれません。

一家にひとつ

一番最初のゲームとしておすすめします。

 

 

 

 

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